子どもたちに向けて

「子ども向け公演」「子どもも大人も楽しめる公演」の依頼が少し増えている気がする。
 
僕はソロ公演の場合、既存の曲を弾かないので、もちろん童謡もキッズソングも演奏しない。ピアノのインスト、しかもじっくり聴くタイプの音楽だし、即興演奏とオリジナル曲。それでも、我が子と一緒に聴きたい、子どもたちに聴かせたいと思ってくださる方が声をかけてくださるのだから、本当にありがたいと思う。僕はもともと、聴く人の年齢に関係なく、みんなに伝えたいことを音楽にしてきたから。子どもたちのキラキラ輝く感性に届くように頑張りたいと思う。
 
子ども向けコンサートの場合、即興演奏ワークショップを組み込んでいる。誰もが想像力と創造力で、音楽を創り、楽しむことができる。もともと誰もがアーティスト。だけどみんないつしか、受け身になってしまう。でも、創造の喜びは、私たちの人生に大きな幸せをもたらしてくれるものだ。
 
美しい夕陽を見た時、それを音にできたらどんなに素敵だろう。それを誰かと一緒に分かち合えたらどんなに素敵だろう。つらい気持ちを音で表現できたら、どれだけ救われるだろう。音楽はいつだって僕らのかたわらにいて、僕らの味方でいてくれる。さあ、一緒に奏でよう。それを子どもたちに伝えたい。

混沌にこそ未来が

音楽で食うということ。社会。子育て。ピアニストの日々。

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