命を賭して表現する人は、
その小さな小さな表現に、
チラチラと青白い炎が、
燃えているのを感じる。
蝋燭は少しずつ溶けていく。
すべて溶け、命の炎は、いつか燃え尽きる。
それでも表現せずにはいられない人。
命を賭して表現する人。
亡き友は、
そういう人だった。
生きることがつらかった。
でも演奏している時だけは幸せだった。
そして、自分で納得のいく演奏ができた夜、
彼は星になった。
僕はまだ星になるだけの
演奏ができていない。
炎が燃え尽きるまで、
孤独の中で、
この道をゆくしかない。
あの世で聴いていてください。
そっちでセッションできるのを
楽しみにしています。
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