命を賭して表現する人

命を賭して表現する人は、

その小さな小さな表現に、
チラチラと青白い炎が、
燃えているのを感じる。


蝋燭は少しずつ溶けていく。

すべて溶け、命の炎は、いつか燃え尽きる。

それでも表現せずにはいられない人。
命を賭して表現する人。

亡き友は、
そういう人だった。

生きることがつらかった。

でも演奏している時だけは幸せだった。

そして、自分で納得のいく演奏ができた夜、

彼は星になった。


僕はまだ星になるだけの
演奏ができていない。


炎が燃え尽きるまで、

孤独の中で、

この道をゆくしかない。


あの世で聴いていてください。

そっちでセッションできるのを
楽しみにしています。


混沌にこそ未来が

音楽で食うということ。社会。子育て。ピアニストの日々。

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