僕は僕なりに、
演奏のなかで模索しながら、
自分にとっても
聴いてくださる方にとっても
幸せな時間を創ることに努めてきた。
演奏する人と、聴く人の間の、
すごく幸せな関係は、
その場にいる僕らだけの
プライベートなこと関係で、
周りがとやかく言うべきことじゃない。
しかし、
中には、とやかく言ってくる人がいる。
しかも、簡単には受け流せないくらい強い言葉で。
「あなたは、そんなだからだめなんだ」
僕のやってきたことは、
間違っていたんだろうか。
考えれば考えるほど、
ネガティブな思考になる。
自己嫌悪になる。
負のスパイラルに入る。
この泥沼からはなかなか抜け出せそうにない。
音楽業界と言っても、
世界中でしのぎを削る競争が繰り返される世界もあれば、
アフリカの森に住むある部族でだけ受け継がれてきた、歌や演奏の世界もある。
僕の選んだ道は、アフリカの森の音楽のようなもの。
だけど、最高のもの目指すには、一流の音楽家を目指すには、
厳しい競争を勝ち抜かなくてはいけないという考えの人もいる。
でもそれは人それぞれだろう。
アーティストの人生は
アーティストのものであって
厳しい批評家やホールのオーナー、
聴衆のために
あるのではない。
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