低価格競争と演奏活動

僕らミュージシャンといえども個人事業主。霞を食って生きている訳ではない。長引く消費低迷(政府は「いざなぎ景気越え」とか言ってるけど!)の中で、演奏活動を持続させ、家族も養い、新しい作品も制作しなければいけない。どうやってサバイブしていく?でもアーティスト同士がそれを語り合う場、知恵を出し合う場がないと感じる。

 

企業はさらなる低価格競争にさらされ、倒産・閉店に追い込まれてる。一方で、高級路線で成功する企業も一部にはある。僕らのコンサートは高級?低価格?

聴いてもらってナンボの世界。できるだけ敷居を低くして、多くの人に聴いてもらいたい。1年に1回じゃなくて、数回足を運んでもらいたい。コンサートとは縁遠い人にも足を運んでもらって「初めて参加したけど、生演奏っていいね」って思ってもらいたい。でも食っていくためには、低価格では自分が潰れる。そんな矛盾が常にある。

 

ここ数年、会場使用料を値上げする所が増えている。予算削減で中止になるイベント、出演料を値切られることも、一方的に値下げされること多々ある。どんどん活動がしづらくなっていることは確か。

 

僕は団塊ジュニア世代で、受験戦争・就職氷河期と、常に競争を強いられた世代。バブルも知らない。だからこういったことに「慣らされている」。でもだからってなんとかなる訳じゃない。

 

ほんと、みんなでアイディアを出し合って、乗り越えなきゃいかんよ。

混沌にこそ未来が

音楽で食うということ。社会。子育て。ピアニストの日々。

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